2010/7/23
平成22年7月10日午後1時から本学カルフールホールにおいて、第3回「日本の薬学、四国の薬学部」と題した講演会が、「四国薬学キャンペーンin松山」と銘打って開催され、当日は県内の医療現場で活躍されている薬剤師の方々や高校生およびその保護者を中心に、さらには一般市民や本学部生ら約320名が聴講した。
本講演会は、薬学教育に6年制が導入された経緯やその現状、さらには今後の医療現場における薬剤師の役割等々について、関係分野の専門家の先生より講演して戴くことにより、理解を深めてもらうことを目的とし、四国圏内の3大学・4薬学部(松山大学薬学部、徳島大学薬学部、徳島文理大学薬学部、徳島文理大学香川薬学部)の共同事業の一環として企画され、今年度5月より、四国内の4会場(高松市、徳島市、松山市、高知市)で順次開催されているもの。
講演に先立ち、葛谷昌之薬学部長より、来場者に対して、本講演会を開催するに至った経緯や趣旨についての説明がなされるとともに各講演題目についての紹介がなされた後、3名の講師の先生による講演が行われた。
講演会では、はじめに日本チェーンドラッグストア協会事務総長の宗像守先生より「高まる薬剤師への期待−高齢化社会における地域医療と薬剤師−」というテーマでの講演がなされ、セルフメディケーション推進には薬剤師の役割は必要不可欠であり、高齢化社会での国民医療費の増大を抑制するためにも、薬剤師が地域や医師と連携を図り、地域保健医療の向上に参画する必要性について説かれた。また、愛媛県薬剤師会会長である森 雅先生は、「薬剤師の活動」というテーマにより、薬剤師の活動領域や役割が広がりつつある状況についての講演がなされるとともに、愛媛県病院薬剤師会会長の荒木博陽先生からは「期待される病院薬剤師」というテーマで、これまでの薬剤師の役割に加えて、今後「薬の専門家+薬の責任者」として薬剤師に求められる役割についての講演が行われた。
講演された3名の先生からは、それぞれの視点でもってこれからの薬剤師に求められる役割について具体的な事例を示されながら説明されるとともに、6年制の薬学教育において高度な医療知識と臨床能力を兼ね備えた社会に有為な薬剤師養成が今後は重要になってくると諭された。
講演会の最後には3名の先生と本学部と共同で開催している各大学の薬学部長によるパネルディスカッションが、葛谷昌之薬学部長の司会により行われ、来場者から寄せられた質問をもとに6年制の薬学部を卒業した薬剤師の社会的地位や報酬の向上に向けての取り組みや社会に有為な薬剤師養成に向けての各薬学部の取り組み状況についての意見交換がなされた。
なお、当日は本学部と共同で開催している大学・薬学部による進学相談コーナーも設けられ、高校生や保護者の方々は各大学の入試制度や教育内容等々について熱心に質問するとともに担当者からの説明に聞き入っていた。
宗像先生の講演
パネルディスカッション
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