ハワイ大学ヒロ校薬学部短期研修プログラム

現在、薬剤師は社会において、幅広い視野を持つ医療人として期待されています。このハワイ大学ヒロ校(通称;UHH)での短期研修プログラムでは、チーム医療の先進国である米国の医療施設見学、UHH College of Pharmacy(薬学部)で授業参加、UHH薬学部学生との交流を通して、よりよい医療を目指す心を育むことを目的としています。

研修場所であるヒロ市は、ハワイ諸島で最も大きなハワイ島(通称;Big Island)の東岸に位置し、自然溢れる環境を有しています。その自然を活かし、ハワイ大学ヒロ校は天文学や地質学、海洋生物学の分野で世界的に優れた研究を行っています。この研修プログラムでは、医療を学ぶだけでなく、ハワイ島ならではの自然環境分野の体験学習を行うUHH EDventure(Education + Adventure)Programも組込んでいます。

プログラム参加募集について

募集対象: 薬学部5年次生
募集人数: 5人〜8人
参加者選考: 英語能力(TOEIC 500点以上)
面接(英語)
参加費用: 45万円程度(渡航費、滞在費、   
現地移動費,食費、研修費含む)
※ 大学より一部補助あり

〜2013年度 ハワイ大学ヒロ校薬学部短期研修プログラム紹介〜

研修参加学生: 5年次生(5名)
研修日程:
2月23日 松山 出発
2月24日~3月7日 UHH College of Pharmacyで研修(12日間)
3月10日 松山 到着

南国の雰囲気漂うUHHキャンパスとUHH薬学部

1) Fisher教授とPezzuto先生による講義

米国の薬学教育や医療制度を知るため、Fisher教授とPezzuto先生から米国の医療制度や米国の医療の現状について講義を受けました。全員真剣にFisher教授の言葉に耳を傾けていました。

2)UHH薬学部授業参加とUHH薬学部学生との交流

UHH薬学部3年生の医療制度と薬剤師活動に関する授業へ参加。医療制度の授業では、UHH薬学部学生達から、日本の医療制度について、多くの質問を受けました。UHH学生の授業への姿勢、態度、能力の高さに参加者全員が良い刺激を受けました。

3)UHH薬学部研究室見学

UHH薬学部より白衣をサプライズプレゼントされ、白衣を着て研究室を見学し、Molecular Biol.研究室では、Bachmann教授に指導してもらいながら、実際に簡単な実験操作を体験しました。

4)Hilo Medical Centerと市中薬局訪問と薬剤師業体験

ヒロ市内で最も大きな医療施設であるHilo Medical Center と市中薬局のMina Pharmacyで米国の医療現場を見学し、日本との処方せんの違いや薬局内業務の違いに戸惑いながらも貴重な薬剤師業務を体験しました。

〜2013年度ハワイ大学短期研修プログラム参加者から〜

中村美代子

ハワイではたくさん素敵な出会いがありました。そしてこれから医療の現場に出ていく自身を見つめ直す良い機会となりました。アメリカの薬剤師は日本よりも職域が広く責任が大きい。そこで働く薬剤師はもちろん、薬学生にもその意識の高さや知識量など学ぶことが多くありました。また、ハワイという土地柄での研修にも意味があったと思います。命あるすべてに尊敬と感謝の念をもち、人との出会いを大切にする。日本との共通点を感じながらも、その教えを大切に実践しているハワイの人々は本当に素敵でした。私は日本で大切にしていきたいと思います。多くの方に助けて頂きながら楽しく充実した2週間を過ごすことができました。ありがとうございました。

仙波 瞳

私がこのプログラムに参加しようと思ったきっかけは、実務実習のときにお世話になった薬剤師の先生でアメリカに留学されていた方からアメリカの薬剤師のお話を伺ったことでした。調剤助手の存在、薬剤師に処方権が認められている(州による。ハワイ州では認められていない)ことなどを伺い、なぜアメリカと日本の薬剤師にこれほどの違いがあるのか自分の目で確かめたいと思い、本プログラムへの参加を希望しました。大学・病院・調剤薬局と異なる薬剤師の姿を見て多くのことを学ぶことができ、また、ハワイの伝統医療は漢方と通じる点もあって興味深かったです。この研修でたくさんの刺激を受けられ、非常に有意義なものとなりました。

二宮華那

薬学部の研修で、日本との類似点や違いをたくさん発見することができ、視野が広がりました。薬学の勉強や研究は世界共通なのだと思うと、とても興味深く、おもしろいと感じました。ハワイの学生は、今後薬剤師がどうあるべきかまで考えおり、意識の高さに驚きました。国家試験合格ばかりを考えていた自分を恥ずかしく思い、志を高く持とうと思いました。また、ハワイの伝統的な植物を使った民間薬が、今もなおハワイアンの間で引き継がれていることや、訪問先の老人ホームで感じた人のあたたかさなどから、守るべきもの、人として大事なことを改めて考えなおす機会となり、今回の研修で得たものは私にとってとても価値あるものとなりました。

森田有貴

今回の研修プログラムに参加し、普段の生活では味わう事のできないような体験をたくさんさせてもらいました。大学では学生と一緒に授業を受けたり話をしていて、ハワイ大学の学生の学ぶ姿勢をこれから見習っていこうと感じるようになり、私自身とても良い刺激になりました。そしてこれからの学生生活に活かしていきたいと思います。ハワイの大自然の中で過ごした2週間は日本にはないような特徴のある植物や、ほとんど見る事のないウミガメなど色々なものを見る事ができ、とても良い経験になりました。

渡辺民子

研修では、大学や病院、薬局、老人ホーム等を見学しました。アメリカは医薬分業が進み、薬剤師の地位は医師と同等であるため、講義内容も病理・病態に関するものが多く、病院ではチーム医療に欠かせない存在です。Pharm.Dの学生達と、お互いの国の医療制度や薬剤師業務について論議し合う機会があり、彼らが自分の手で医療を変えていこうという大きな志を持っている事に驚かされました。これからの私の人生に大変良い刺激を受ける事の出来た二週間だったと思います。この素晴らしい研修が今後も後輩達に引き継がれる事を心から願っています。