製剤学研究室 Department of Pharmaceutical Technology
生理活性物質を実際に使える"くすり"に変える研究に挑んでいます
生理活性物質を実際に使える"くすり"に変える研究に挑んでいます
研究室概要
人体にとって有用な効果を持つ生理活性物質(くすりの候補)が、そのままの形や状態で“くすり”になるとは限りません。分解しやすかったり、吸収されにくかったり、過度の苦味や刺激性のために服用が困難であったりする場合は、実際の医療現場で用いることが出来ません。そこで、製剤学研究室では種々の機能を有する添加剤や物理化学的諸現象を駆使して、これらの生理活性物質を安定性や安全性に優れ、効果を充分に発揮し、服用し易い、実際に使える“くすり”に変える研究に挑んでいます。
スタッフ
研究
研究テーマ
- DDS製剤の開発
- 製剤化のプロセス
- 患者指向性製剤の製造
主要論文
- S. Nakamura, N. Ito, A. Sakurada, T. Sakamoto
The Effects of Characteristics of Granulated Lactose and Blending condition of Lubricant on Tablet Physical Properties in Direct powder Compression
Chem. Pharm. Bull., 71, 687-694 (2023).
- S. Nakamura, M. Jinno, M. Hamaoka, A. Sakurada, T. Sakamoto
Effect of Powdered Cellulose Nanofiber with Different Particle Sizes on the Physical Properties of Tablets Manufactured via Direct Compression
Chem. Pharm. Bull., 71, 887-896 (2023).
- T. Sakamoto, S. Kachi, S. Nakamura, H. Yuasa
Potential Use of Magnesium Oxide as an Excipient to Maintain the Hardness of Orally Disintegrating Tablets during Unpackaged Storage
Chem. Pharm. Bull., 67, 284-288 (2019).
教育
主な担当科目
製剤の性質、 個別化医療、 薬学数学演習、 製剤学実習、 卒論研究
講義・実習概要
「製剤の性質」では、製剤化に応用される物理化学的諸現象の理解とともに、医薬品の有効性、安全性、品質などに関連する製剤化の基本的知識や、薬物治療の効果・安全性向上に寄与する薬物送達システムに関する知識の修得を目的としています。「製剤実習」では、講義で学んだ物理化学的諸現象と各種製剤化技術、製剤に関連する試験法を体得することを目的としています。