薬学共用試験

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薬学共用試験とは 薬学共用試験とは

 6年制薬学教育では、学内における約1ヶ月に亘る実務実習事前学習の後、病院および薬局における各11週間の長期実務実習が必修科目となっています。また、薬剤師の資格を持たない薬学生が、医療現場において実践的な実習を行うためには、受け入れ施設の承諾や患者さんの理解を得ることはもちろんのこと、その学生が基本的な知識、技能、態度を有していることを大学として保証する必要があります。
 そこで、全国薬科大学長・薬学部長会議のもとに、特定非営利活動法人「薬学共用試験センター」が設置され、このセンターの統括のもと、全国共通の「薬学共用試験」が各大学において実施されることになりました。
 薬学共用試験は、基本的知識を評価する「CBT (Computer-based Testing)」と、基本的な技能・態度を評価する「OSCE (Objective Structured Clinical Examination、客観的臨床能力試験)」から成っており、この試験に合格しなければ長期実務実習に臨むことはできません。CBTは、コンピューター画面上に表示される基本的な問題を次々に解答していく試験であり、合計310題の多肢選択問題が学生ごとにランダムに出題されます。OSCEは、患者・来局者応対、薬剤の調製など、種々の基本的課題が準備された小部屋を学生が順に廻って、定められた時間内にそれらの課題に取り組みます
 薬学生は、4年次の実務実習事前学習を終えた後、長期実務実習に参加する前にCBTとOSCEを受験します。各大学はセンターで定められた合格基準に沿って各学生の合否を判定しますが、同時に、大学で個別に実施する授業科目の成績評価も組み合わせて長期実務実習前の総合的な評価とすることになっています。

薬学共用試験の実施状況 薬学共用試験の実施状況

 CBTについては、7〜9月に薬学共用試験センターの統括のもとCBT体験受験が実施され、運営上の検討を行い、本実施に備える体制をとっています。

 また、OSCEについては、薬学共用試験センター主催のOSCE評価者養成伝達講習会およびOSCE標準模擬患者 (SP) 養成講習会の内容に則り、愛媛県薬剤師会および愛媛県病院薬剤師会の協力のもと各種講習会を実施し、大学内外の評価者および標準模擬患者の養成に努めており、OSCEを実施するうえで充分な体制を整えています。

 本学では、以下の日程で2022年度薬学共用試験を厳正かつ公正に実施し、薬学共用試験センターが設定した基準のみに従って合否を判定しました。

2022年度 薬学共用試験結果
  実施日程 合格者数 合格基準
CBT 本試験:2022年12月17日
追再試験:2023年2月15日
79人 正答率60%以上
OSCE 本試験:2022年12月4日
追再試験:2023年2月18日
92人 細目評価70%以上
概略評価5以上
共用試験   79人  

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