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生化学研究室

様々な生物のゲノム情報は容易に入手できるようになりましたが,その設計図を基に営まれる生命活動については不明な部分が多く残されています.私たちはポストゲノム研究の一環として,タンパク質が生み出されてから分解されるまでの,タンパク質がたどる一生について研究を進めています.合成されたタンパク質は折り畳まれ,糖鎖等で修飾され,細胞内を輸送されて働きます(右の写真はタンパク質の修飾や輸送をコントロールするゴルジ体とそこへ集積する神経成長因子です).それらを担うマシーナリーが正常に機能しなくなると,例えばアルツハイマー病のような疾病につながります.私たちはいろいろなタンパク質を標的として,その成熟,分泌などの過程の詳細を明らかにしようとしています.また,寄生原虫であるTrypanosoma bruceiを用いて複雑な糖鎖修飾の分子基盤を解析しています.このようなタンパク質の修飾や細胞内輸送などのイベントを制御できるようになれば,神経変性疾患や感染症の新たな治療法の開発が可能になります.

スタッフ
教授: 野元 裕  准教授: 中西 雅之 
助教: 日野 真美 
研究
研究テーマ
  • ニューロトロフィンのプロセシングの解析
  • 細胞表面タンパク質の局在と動態の解析
  • T. bruceiの糖転移酵素の解析 (研究内容の説明)

主要論文
  • M. Kunishima, S. Nakanishi, J. Nishida, H. Tanaka, D. Morisaki, K. Hioki, H. Nomoto, Convenient modular method for affinity labeling (MoAL method) based on a catalytic amidation. Chem Commun (Camb). 37, 5597-9 (2009).
  • L. Izquierdo, M. Nakanishi, A. Mehlert, G. Machray, G. J. Barton, M. J. Ferguson, Identification of a glycosylphosphatidylinositol anchor-modifying b1-3 N-acetylglucosaminyl transferase in Trypanosoma brucei, Mol. Microbiol. 71, 478-491 (2009)
  • H. Nomoto, M. Takaiwa, A. Mouri, and S. Furukawa , Pro-region of neurotrophins determines the processing efficiency., Biochem. Biophys. Res. Commun. 356, 919-924 (2007)

 
教育
担当科目

医療薬学への招待、生化学T・U・V、生化学演習、薬学基礎演習T・U、総合薬学演習、薬学基礎実習U、
生化学・薬理学実習、卒業研究


講義・実習概要

生命科学のめざましい発展によって,医療の場において生命と化学の間をとりもつことができる薬剤師には,これまで以上の期待が寄せられています.生化学は生命と化学をつなぐ基本言語であり,生体や薬物の働きを理解するのに欠かせない知識や考え方を提供します.生体を構成する分子(糖質,脂質,タンパク質,ビタミン,核酸など)の構造や化学的性質,さらに,それら生体分子の代謝と合成のネットワーク,エネルギー産生,遺伝情報の複製や発現の仕組みなどについて学び,現代社会の要請に応えられる薬剤師としての基盤を築いてください。

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