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生化学研究室

遺伝情報が翻訳されてポリペプチドとなったばかりのタンパク質は未成熟であり,そのままでは機能を発揮することができません.正しく機能するためには,正しい立体構造に折り畳まれたり,限定的な分解を受けたりして成熟する必要があります.さらに,細胞内の特別な区画へ選別され,輸送される必要もあります.糖鎖やアシル基,リン酸基などによる修飾を必要とするものもあります.これらの機構が破綻すると,例えばアルツハイマー病のような病気を発症すると考えられています.私たちは,動物細胞や寄生原虫(遥か昔に我々と違う進化の道を選んだ興味深い生物)を用いて,タンパク質のプロセシング,輸送,修飾の機構と意義を調べています.

スタッフ
教授: 野元 裕  准教授: 中西 雅之 
助教: 日野 真美 
研究
研究テーマ
  • ニューロトロフィンのプロセシングに影響する因子の解明
  • 神経細胞分化時のタンパク質動態の理解
  • 神経変性疾患に対する薬剤の探索
  • トリパノソーマ原虫における糖鎖機能の解明
  • 抗トリパノソーマ作用を示す活性成分の探索
  • トリパノソーマ原虫におけるS-アデノシルホモシステイン代謝の解析

主要論文
  • H. Nomoto, H. Notsu, Y. Kato, K. Ekinaga, S. Furukawa. Intracellular interaction of newly synthesized nerve growth factor and its receptors. Biochem. Biophys. Res. Commun. 432, 456-459 (2013)
  • M. Nakanishi, M. Karasudani, T. Shiraishi, K. Hashida, M. Hino, M. A. Ferguson, H. Nomoto.
    TbGT8 is a bifunctional glycosyltransferase that elaborates N-linked glycans on a protein phosphatase AcP115 and a GPI-anchor modifying glycan in Trypanosoma brucei. Parasitol Int. 63, 513-518 (2014)
  • Y. Kusakabe, M. Ishihara, T. Umeda, D. Kuroda, M. Nakanishi, Y. Kitade, H. Gouda, K. T. Nakamura, N. Tanaka.
    Structural insights into the reaction mechanism of S-adenosyl-L-homocysteine hydrolase. Sci Rep. 5, 16641 (2015)

 
教育
担当科目

薬学へのプロローグ、遺伝と生命、生化学U・V、細胞と生物、薬学基礎演習U、総合薬学演習、 生化学演習
生化学・薬理学実習、卒業研究


講義・実習概要

生命科学のめざましい発展によって,医療の場において生命と化学の間をとりもつことができる薬剤師には,これまで以上の期待が寄せられています.生化学は生命と化学をつなぐ基本言語であり,生体や薬物の働きを理解するのに欠かせない知識や考え方を提供します.生体を構成する分子(糖質,脂質,タンパク質,ビタミン,核酸など)の構造や化学的性質,さらに,それら生体分子の代謝と合成のネットワーク,エネルギー産生,遺伝情報の複製や発現の仕組みなどについて学び,現代社会の要請に応えられる薬剤師としての基盤を築いてください。

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