HOME >> 大学院 > 概要
本学は「真実」、「実用」、「忠実」の「校訓三実」を教育理念として掲げ、創立90周年を迎えた四国随一の規模を誇る私立総合大学です。2006(平成18)年、全国的な6年制薬学教育の開始と同時に開設された本学薬学部は、愛媛県における唯一の薬学部として地域社会の健康と福祉に貢献できる薬剤師の育成を目的としています。
松山大学大学院医療薬学研究科博士課程(4年制)では、高度な専門性をもって患者に最適の薬物治療を提供できる人材、薬物を適正に使用する上で生じる問題を科学的・社会的に解決できる人材、さらに薬学研究者の視点から病態や薬物作用機序の解明に取り組める人材の養成を目的としています。
本博士課程は1専攻科(医療薬学専攻)から成り、そこに学部を構成する研究室の枠を超えて、2つの領域を置いています。それらは、患者すなわち人間としての立場から医療を考える「最適治療と実践薬学領域」と、薬と病因の解析から医療を支える「疾病と薬の分子基盤領域」です。「薬学特別研究」では、これらの領 域における各研究テーマに取り組むことにより、自ら問題を発見して解決する実践的能力を身に付けながら、学位論文の作成を目指します。一方、選択科目として、「専門科目」と「特別研修」を設けています。社会人入学者向けに設けた医療薬学分野「特別研修」では、領域内の各専門分野で順次研修を受けることによって、本研究科で進行中の研究に幅広く触れることができ、医療の現場で遭遇する様々な課題を解決する上で必要な研究手法が習得できます。一方、愛媛大学との包括的連携協定に基づいて、同大学医学部附属病院薬剤部を拠点とした臨床薬学分野「特別研修」が提供されます。この研修では、チーム医療を積極的に推進する能力や高度な学識をもとにした臨床現場における高い実践力を養います。このような教育課程を通じて、臨床や行政等の最前線で専門的技量を発揮して医療に貢献できる人材、将来の薬学教育において指導的・先導的役割を担う薬剤師や大学教員の育成を行います。
松山大学大学院医療薬学研究科では医療現場で活躍している薬剤師が、在職のまま博士号の取得を目指す社会人大学院生の入学に広く門戸を開いています。薬学部を卒業し医療人として活躍する薬剤師は、医療現場において患者の薬物治療に際して多くの問題に直面します。このような問題を解決すれば、患者の利益になります。そのためには、薬学部就学中に培った問題解決能力をスキルアップする必要があります。大学院では、研究課題について調査し、課題を実験的・科学的に解決し、その成果を公表して社会に還元することで、自立して問題を解決する能力を獲得できます。大学院でこのような能力を獲得できたと判断された場合、博士号(Ph.D.)が授与されます。博士号(Ph.D.)を取得する事は、問題を見出し、その問題を科学的に解決できる研究者であることの証明となり、これは世界的にも通用する共通の証明書なのです。薬剤師として医療現場で患者の問題を見出した時、大学院で問題解決能力を得ていれば、問題を科学的に解決し、その成果を社会に還元する事で、患者の利益が向上します。その成果が、多くの医療現場で利用されれば、同じ問題で困っている患者を救う事になり、多くの患者の利益ばかりでなく、国民の健康、さらに社会の利益にも繋がります。一方、医療現場では学位を持って指導的立場に立つ人材が求められており、博士号の取得はキャリアアップに繋がります。松山大学大学院医療薬学研究科で問題解決能力を獲得し、患者の利益向上に貢献したいと願う薬剤師を期待します。
資料請求| リンク| プライバシーポリシー| お問い合わせ