衛生薬学実習では食品成分、食品添加物、水質および空気環境に関連した衛生試験法の原理を正しく理解するとともに分析技術の修得を目的としています。
食品成分に関する試験では、実際に日常で摂取する食品(きな粉等)を用いて栄養成分の分析を行い、そのエネルギー(カロリー)を計算し、食品成分の栄養学的意義について考察します。また、食品添加物の一つである着色料に関する試験でも各実験グループで調べてみたい酸性タール系着色料を含む食品を持ってきて、その種類を同定します。市販されているタバコから煙を抽出し、その変異原性をエームス試験と呼ばれる細菌を用いた簡便な方法で評価する実験も行います。
水質に関する試験では各実験グループで分析したい水を河川や池から採取してもらい、溶存酸素や化学的酸素要求量等を測定し汚染状況を調べます。また、飲料水についても汚染の有無や塩素処理の状況について調べます。
空気環境について気温、気湿、気動、カタ冷却力、二酸化炭素濃度等を測定し、室内環境の評価方法を学習します。
裁判化学に関連した実習では薬毒物に関する予試験やルミノール反応を用いた血痕の検出を行います。
環境や生活における実習を体験することで、薬学部はただの薬を扱う専門分野なのではなく、日常生活の身近に関わる衛生においても薬学部はつながっているという事を実感した。
ルミノール反応など誰でも聞いたことのあるような実験を実際に体験でき、楽しかった。
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